No.40 ハナミノカサゴ

お魚図鑑

花蓑笠子
Red lionfish
スズキ目 カサゴ亜目 フサカサゴ科 ミノカサゴ属

・・・

九州や沖縄を主とした南日本の暖かい海に多く棲息しています。
最大で全長40cm程度にまで成長し、ミノカサゴ属の中では大型の部類になります。

たなびくように長いヒレが特徴で、これを広げて海中をふわふわと舞うように泳ぎます。
このヒレは日本では蓑を纏った人間に例えられ、英語圏ではライオンのたてがみに例えられています。

・・・

ヒレの先端の条には毒腺があり、刺されると患部が腫れあがって激痛が走ります。
重症の場合は呼吸困難や意識障害を引き起こすことも。

ミノカサゴ属がもつ毒は多くの毒魚と同じくタンパク毒なので、50℃程度のお湯で患部を温めることで失活させられます。
もし釣り中に刺されてしまったら、近くのコンビニにお湯をもらいに走りましょう。

・・・

ハナミノカサゴは近縁種の「ミノカサゴ」と外見がよく似ています。
見分けのポイントは2つ。

・あごの下や胸部の縞模様
・尾びれ、背びれ、尻びれの斑点

上記2つの特徴を持っているのがハナミノカサゴ、持っていないのがミノカサゴです。

・・・

毒のヒレを適切に取り除けば、身の部分は食べることができます。

その食味はクセが無く淡白。
しかし若干水っぽく薄味なので、食用魚としての価値はあまり高くないようです。

釣り方

南紀や四国、九州などの、黒潮の当たる暖かい海に赴く必要があります。

夜行性なので釣りやすいのは夜間。
海底に張り付いて暮らす根魚の一種なので、ぶっこみ釣りなどの底を狙った仕掛けが有効です。

小魚の泳がせ釣りをする場合は、重りを付けて海底付近まで小魚を沈めましょう。

釣行録

2023.11 南紀遠征、泳がせ釣りで現れたのは?・後編

コメント

タイトルとURLをコピーしました