花蓑笠子
Red lionfish
スズキ目 カサゴ亜目 フサカサゴ科 ミノカサゴ属
・・・
九州や沖縄を主とした南日本の暖かい海に多く棲息しています。
最大で全長40cm程度にまで成長し、ミノカサゴ属の中では大型の部類になります。
たなびくように長いヒレが特徴で、これを広げて海中をふわふわと舞うように泳ぎます。
このヒレは日本では蓑を纏った人間に例えられ、英語圏ではライオンのたてがみに例えられています。
・・・
ヒレの先端の条には毒腺があり、刺されると患部が腫れあがって激痛が走ります。
重症の場合は呼吸困難や意識障害を引き起こすことも。
ミノカサゴ属がもつ毒は多くの毒魚と同じくタンパク毒なので、50℃程度のお湯で患部を温めることで失活させられます。
もし釣り中に刺されてしまったら、近くのコンビニにお湯をもらいに走りましょう。
・・・
ハナミノカサゴは近縁種の「ミノカサゴ」と外見がよく似ています。
見分けのポイントは2つ。
・あごの下や胸部の縞模様
・尾びれ、背びれ、尻びれの斑点
上記2つの特徴を持っているのがハナミノカサゴ、持っていないのがミノカサゴです。
・・・
毒のヒレを適切に取り除けば、身の部分は食べることができます。
その食味はクセが無く淡白。
しかし若干水っぽく薄味なので、食用魚としての価値はあまり高くないようです。
釣り方
南紀や四国、九州などの、黒潮の当たる暖かい海に赴く必要があります。
夜行性なので釣りやすいのは夜間。
海底に張り付いて暮らす根魚の一種なので、ぶっこみ釣りなどの底を狙った仕掛けが有効です。
小魚の泳がせ釣りをする場合は、重りを付けて海底付近まで小魚を沈めましょう。
コメント