猫鮫
Japanese bullhead shark
ネコザメ目 ネコザメ科 ネコザメ属
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夜行性の小型のサメ。
東北以南の浅海に生息し、岩場や海中林などの起伏のある地形を好みます。
とても大人しい性格で人を襲うことはありません。
泳ぎはあまり得意でなく、昼間は海底の物陰でじっとしていることが多いようです。
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目の上にある突起がネコの耳に例えられたことが、ネコザメという和名の由来です。

一方、英語圏では「bullhead shark」つまり「牛頭の鮫」とよばれ、ゴツゴツした大きい頭部が牛に見立てられたようです。
例えられるものによって、ずいぶん印象が変わってきますね。
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サメといえば鋭いギザギザの歯をもつイメージがありますが、このネコザメの歯はユニークな形をしています。

口の入り口には細かいトゲトゲが生えており、これで貝類や甲殻類を引っ掛けて捕らえます。
そして口の奥にある臼石のような平べったい歯で、捕らえた獲物の固い殻を割ったりすり潰したりして食べるのです。
ちなみに口の上側に左右2つある穴は、鼻の穴です。
おかしな見た目をしていますが、周囲の状況を察知するための感覚器として重要な役割をもっています。
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ネコザメが産む卵もまたユニークな特徴をもっています。
ネコザメの卵はなんとドリルのような螺旋形をしています。
産まれてすぐは柔らかい卵ですが、時間が経つと徐々に硬くなるようです。
この卵の独特な形状は、岩の隙間などにねじ込んで固定させるために役立つといわれています。
釣り方

ネコザメは夜行性のため、基本的には夜釣りで狙うことになります。
海底付近に居るので、カニやイカ、魚の切り身などを用いたぶっこみ釣りが有効です。
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