草河豚
Grey-spotted puffer
フグ目 フグ亜目 フグ科 トラフグ属
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釣り人にとっては忌まわしき天敵。
だけど愛嬌があって、なんだか憎めないフグちゃん。
砂地の浅瀬を中心に、漁港、磯、河口などあらゆる場所に出没します。
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堤防釣りの邪魔者として悪名高い彼らは、鋭い歯と頑丈な顎をもっています。
その歯をつかって釣り針をねじ曲げたり、ワームをボロボロに食い千切ったり、仕掛けをハリスごと噛み切ったり。
もはやエサ取りなんていう生温いレベルではない妨害を仕掛けてきます。
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皮膚や内臓には猛毒をもっているので、釣り上げても不用意に食べてはいけません。
フグを他人に振る舞うには「フグ調理師」の資格が必要です。自分で捌いたフグを自分で食べることについては禁止されてはいませんが、命が惜しい方は下手な真似をしない方が良いでしょう。
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堤防でよく釣れるフグにはこのクサフグの他に「コモンフグ」という種類も居ます。
この2種は見た目がよく似ていて生息域も近いので、釣り人には混同されがちです。
見分けるポイントは目の下の模様。

コモンフグは目の下に斑模様がありますが、クサフグにはそれがありません。
またコモンフグは背中が濃い褐色のものが多いですが、クサフグはその名前のとおり草のような緑がかった色をしています。
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クサフグは別名「砂フグ」とも呼ばれ、水温が下がると砂底に潜って冬眠するという習性をもっています。
そのため冬場にはクサフグの姿をあまり見かけなくなります。
しかしクサフグ以外の、例えばコモンフグやヒガンフグなんかは冬眠をしません。
なので残念ながら、寒い時期には全くフグが居ないというわけではありません。
釣り方

あえてクサフグを狙うとするなら胴付き仕掛けでしょうか。
砂地に棲んでいるので、キス釣りの下道として顔を見せることも多いです。
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