針千本
Long-spined porcupinefish
フグ目 フグ亜目 ハリセンボン科 ハリセンボン属
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温帯や熱帯域の暖かい海に分布するフグの仲間。
日本では黒潮エリアの西日本~南西諸島に多く見られます。
しかし泳ぐのが下手なので、まれに海流に乗って関東の方まで流されてしまう個体もいるようです。
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体表にはウロコが変化した針がびっしりと生えています。
驚いたり外敵に襲われたりすると水を吸い込んで体を膨らませ、全身の針を逆立たせて身を守ります。
防御はこの針の鎧で十分なためか、フグの仲間としては珍しく毒をもっていません。
そのため沖縄では食用にされており、ハリセンボンの肉と肝をつかった味噌汁「アバサー汁」が郷土料理として親しまれています。
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ハリセンボン科の近縁種には外見のよく似た「ネズミフグ」や「イシガキフグ」が居ます。
本家のハリセンボンには『ヒレに斑点が無い』という特徴があり、この点で見分けることができます。
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私がハリセンボンを捕まえたのは和歌山県の串本でした。
ここは本州最南端だけあって黒潮の影響が色濃く、足元を泳ぐハリセンボンの姿をたまに見かけることができます。
ヒレをパタパタさせながらのんびりと泳ぐ彼らの姿は、なんだか牧歌的で癒されました。
釣り方
動作が鈍いうえに警戒心が強くないので、タモ網で掬って捕まえるのが手っ取り早いと思います。
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