No.29 オハグロベラ

お魚図鑑

御歯黒倍良
Cocktail wrasse
スズキ目 ベラ亜目 ベラ科 オハグロベラ属

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温帯域の浅い岩礁に棲むベラの一種。
日本では関東から九州にかけての沿岸部で見られます。

ベラにしては体高がやや高く、扁平な体をしているのが特徴です。

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オハグロベラも多くのベラ科魚類と同じように性転換するお魚で、はじめは全てメスとして産まれてきます。

幼いメスは黄褐色や赤褐色の明るめの体色をしていますが、これが成長するとだんだんと黒っぽい体をしたオスに変化していきます。

メスからオスに変化をし始め、体色が少し黒ずんできている個体。

性転換すると見た目のイメージがガラッと変わるので、初見では別種の魚だと勘違いしてしまいそうです。

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オスのオハグロベラは黒みを帯びた体に黄色い模様、赤い目をもっており、どことなくダークな印象を受けます。

成熟したオス。魔界の魚みたい。

その見た目から食用として利用されることはほとんどありません。

味は悪くありませんが、取り立てて美味というわけでもなく。
ウロコが固いので調理の手間がかかるのもネックです。

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オスは繁殖期になるとメスにアピールする手段として、頭部がより真っ黒に変色します。

これが江戸時代の既婚女性が歯を真っ黒に染めていた「お歯黒」という習慣を連想させるため、標準和名の由来となったようです。

釣り方

堤防際や海底付近に居ることが多いようです。

ササノハベラやキュウセンに比べて、見かけることは少ない印象です。

釣行記

2023年 6月 和歌浦漁港

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