No.26 キジハタ

お魚図鑑

雉羽太
Red-spotted Grouper
スズキ目 ハタ科 ハタ亜科 アカハタ属

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本州以南の沿岸の岩礁帯に棲む根魚の一種。
ハタとしては中型の部類で、オレンジ色の体に朱色の水玉が散らばった美しい見た目をしています。

関西圏では赤い魚という意味の「アコウ」という俗称で呼ばれることが多く、『冬のフグ、夏のアコウ』といわれて珍重されます。

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キジハタについて特筆すべきはその食味。
全体的に味が良いハタ科魚類の中でも、このキジハタは最高クラスに美味と言われています。

しかし漁獲量が少ないために市場へはあまり流通せず、一般家庭の食卓に並ぶことはほとんどありません。
飲食店でもキジハタを出すところは、高級料亭など敷居の高いお店が多いようです。

その稀少性からかつては「幻の魚」と称されていましたが、現在は稚魚放流事業のおかげで徐々に個体数を増やしています。

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もともとは瀬戸内海に多く分布しており、近年は日本海での生息数が増えてきています。

一方、太平洋側にはあまり生息しておらず、狙って釣るのは非常に難しいと言われています。

キジハタを釣りたければ、日本海側か瀬戸内まで足を運ぶ方が確実かもしれません。

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キジハタは全個体がメスとして産まれ、成熟するとオスに性転換して繁殖に参加するという「雌性先熟」の性転換を行います。

性転換するのは全長30㎝を超えて成長した個体なので、それ以下のサイズのキジハタはほとんどがメスと言えます。

繁殖期は夏で、大型のオスのキジハタが繁殖のために浅瀬に接岸するのが7月~9月頃です。
この時期が陸っぱりからのキジハタ釣りのハイシーズンと言えます。

釣り方

ある程度成長したキジハタは魚食性が強くなるので、泳がせ釣りで狙うのも良いかもしれません。

釣行録

2023年 7月 和歌浦漁港

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