白眼張
Japanese white seaperch
スズキ目 カサゴ亜目 メバル科 メバル属
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沿岸域の岩礁や藻場に棲息する、夜行性の根魚です。
クリッとした大きな目がチャームポイント。
目を見張っているように大きいことが、「眼張る(メバル)」という名前の由来でもあります。
視力が良く、とくに暗い場所で色彩を見分ける感覚に優れています。
このため夜の海中でも、保護色のエビなどのエサを見つけることができるそうです。
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メバルは低水温に強い魚で、12月~2月頃の厳寒期に浅瀬に寄ってきて産仔活動を行います。
産仔を終えた親メバルたちはそのまま浅瀬に残り、消耗した体力を取り戻すためにエサを積極的に食うようになります。
それが3月~5月で、この時期はメバル釣りのハイシーズンと言われます。
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メバルは根魚に分類されますが、カサゴやソイのように常に海底にぴったり張り付いているわけではありません。
小規模な群れをつくって、岩礁の近辺を泳いでいることもあるようです。
メバルの泳ぎ方は独特で、海面を見上げるように斜め上を向いて立ち泳ぎをします。
そしてその姿勢のまま動かず、その場でホバリングしてエサが通るのを待ち構えるのです。
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シロメバルの近縁種には「アカメバル」と「クロメバル」がいます。
以前はこの三種は棲息域によって体色が変化しただけの同一種と見なされ、標準和名「メバル」として一括りにされていました。
それが近年になり遺伝子解析によって別種であることが判明。
2008年には三種それぞれに標準和名が与えられ、正式に分類分けされました。
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シロメバルは浅い内湾部に多く見られるので、三色の中では釣り人に最も馴染み深いメバルと言えます。
またシロメバルはアカとクロよりも体格が大きくなる傾向にあり、腹鰭が比較的長く、体側の縞模様がはっきりしている個体が多いようです。
さらに胸ビレの軟条数も三種を見分けるポイント。
アカメバルは15本。クロメバルは16本。そしてシロメバルは17本の個体が多いと言われています。
釣り方
ジグ単にワームや虫餌を付けた仕掛けが主流ですが、「プラグ」というハードルアーを用いた釣法にも人気があります。
餌釣りの場合は、沖を探るなら「電気ウキ釣り」、足元を探るなら「胴付き仕掛け」という選択肢もあります。
いずれの場合も、昼間より夜間の方が釣果に期待ができます。
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