No.7 キュウセン

お魚図鑑

九線
Multicolor-fin rainbowfish
スズキ目 ベラ亜目 ベラ科 キュウセン属

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本州全域に分布するベラの一種。
ササノハベラと並んで、堤防釣りではよく目にする常連さんのベラです。

身近なお魚ですがその風貌は熱帯魚かと思うほどカラフル。
英名も「極彩色のヒレの虹色の魚」と、なんだかとても豪華絢爛な感じです。

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エサを横取りしていく邪魔者のイメージが強い彼らですが、瀬戸内海一帯では食文化が根付いており、キュウセン釣りの乗合船も出るほどなんだとか。
沖合いでは30cmを越えるジャンボサイズが釣れることもあるそうです。

オスは黄緑色、メスは淡い赤褐色をしていて、体の模様の印象もだいぶ違います。
知らなければ別種の魚だと勘違いしてしまうかもしれません。

キュウセンは「雌性先熟」という性質をもっており、皆がメスとして生まれ、成長するとオスに性転換します。
すなわち食用にできるほどの大型個体は、ほとんどが黄緑色のオスということになります。

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メスのキュウセン。

和名の「キュウセン」はメスの体側に9本の線模様が入っていることに由来しているそうです。

元々は三浦半島で使われていた地方名で、それが全国に定着したと言われています。

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キュウセンもベラ科のご多分に漏れず昼行性で、夜になると砂に潜って眠ります。
また冬になって水温が下がると砂底の中で冬眠してしまいます。

キュウセンを釣りたいときは、暖かい季節の昼間に釣行しましょう。

釣り方

砂地に点在する根周りに潜んでいることが多いです。

キスと同じ場所、同じ仕掛けで釣ることができます。
逆に言うとキス釣りの外道として掛かってくるのがキュウセンで、多くの場合はあまり歓迎されません。

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