No.15 アイゴ

お魚図鑑

藍子
Rabbit fish
スズキ目 ニザダイ亜目 アイゴ科 アイゴ属

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藻類がたくさん生えている浅い磯場などに棲息する魚。
顔立ちがウサギに似ている(?)ので、英語圏では「Rabbit fish」と呼ばれます。

体は淡白色、黄褐色、暗褐色など棲息環境による個体差が大きく、また刺激によってもすぐに変化します。

本州で見られるアイゴの仲間は本種の「アイゴ」がほとんどです。
沖縄近海には「アミアイゴ」や「ゴマアイゴ」、「シモフリアイゴ」など様々な種類のアイゴが棲息しています。

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アイゴは堤防釣りにおける代表的な毒魚です。
もし釣れた場合はうかつに触らないように要注意。

背ビレ、尻ビレ、腹ビレに毒線をもっていて、棘に刺さると激しい痛みと麻痺が起こります。

この毒はアイゴが死んでいても消えないので、持ち帰る際や調理をする際も要注意。
予めハサミでヒレを切っておくと良いでしょう。

もし刺された場合は、火傷しない程度のお湯に患部を浸しましょう。
熱によって毒素のタンパク質が不活性化されるので、痛みを和らげることができます。

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アイゴは海藻を好んで食べる習性があり、植物を消化吸収するために長い腸をもっています。

この腸は腹の中にとぐろを巻くように収まっていて、その渦巻き状の見た目から「ぜんまい」と呼ばれます。

ぜんまいの中では藻類が発酵する過程でアンモニア臭が発生するため、アイゴの内臓は強烈に臭くて食べられたものではありません。

しかしこのぜんまいの味を好む通の方もいらっしゃるそうで。
煮付けや焼き物にすれば美味しく頂けるそうです。
挑戦は自己責任で。

釣り方

コマセで誘いやすく、ウキフカセ釣りやサビキ釣りをしていると釣れることがあります。
グレ釣りの下道としてよく顔を見せてくれます。

藻食性が強いため、アイゴのみをターゲットにするときは刺し餌を海藻にすることも。

またコマセに酒粕を混ぜると、アイゴを誘うのに効果的だと言われています。

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