葉虎魚
Red-fin velvetfish
スズキ目 カサゴ亜目 ハオコゼ科 ハオコゼ属
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本州以南の防波堤や磯まわりの浅い海域に棲息する小型の根魚。
奇抜なモヒカンヘアと赤黒い迷彩ボディからは、そこはかとなくアナーキーな雰囲気が漂います。
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ハオコゼの最大の特徴は「毒」。
背ビレや腹ビレ、臀ビレに毒の棘をもっていて、これに刺されると患部が腫れ上がります。
また傷口周辺は紫色に変色し、じんじんと疼くような痛みが半日から一日ほど続くようです。
こんな危険な生物でありながら身近な堤防に潜んでいるので、犠牲になる釣り人が後を絶ちません。
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万が一ハオコゼに刺されてしまったら、患部をお湯に浸しましょう。
ハオコゼの毒はタンパク質性のため熱によって失活します。
そのため火傷しない程度のお湯で温めれば、痛みを和らげることができるのです。
お湯を持ち歩いていることは少ないと思いますので、有事の際は最寄りのコンビニに駆け込んでお湯を貰うか、自販機でホットコーヒーでも買うと良いでしょう。
またこれはあくまで応急処置なので、重症化を避けるためにもなるべく早く病院を受診してください。
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可食部が少ないので食用にされることはほとんどありませんが、見た目が派手なので観賞魚として飼育されることがあります。
潮溜まりのような変化の激しい環境でも生きられるほど丈夫なので、家庭の水槽でも飼いやすいのが魅力。
また意外と人懐こい性格なので、マリンアクアリウム界隈では人気な魚種のひとつです。
釣り方

テトラの隙間の穴釣り、堤防際の胴付き五目釣り、キス狙いのちょい投げ釣りなどで釣れてくることがあります。
体が小さい魚なので、大きすぎる針には掛かりづらいでしょう。
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