No.20 サビハゼ

お魚図鑑

錆鯊
Hair-chin goby
スズキ目 ハゼ亜目 ハゼ科 サビハゼ属

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南日本を中心に、日本近海に分布するハゼの一種。

体側には赤茶色の斑紋が並んでいて、この模様が鉄錆びのように見えることから命名されました。

海底ではこの模様が底砂に溶け込み、保護色となって身を守るようです。

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サビハゼの最大の特徴は「あごヒゲ」です。

上の写真では確認しづらいですが、サビハゼの顎下には細かい無精ヒゲのような皮弁が生えています。

英名の「Hair-chin」はまさしくこの特徴を示したものです。

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ハゼ類の産卵期は夏の暖かい時期であることが多いのですが、このサビハゼの産卵期は2月頃の極寒期。

これはクツワハゼやホシノハゼといった他のハゼと生息域が被っているため、巣穴やエサの取り合いを避けるためだとも言われています。

譲り合いの精神をもった奥ゆかしいハゼですね。

釣り方

内湾部の砂底地に棲んでいて、堤防からのちょい投げ釣りで狙うことができます。

クツワハゼやホシノハゼが釣れる場所なら、このサビハゼも釣れる可能性があります。

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