No.22 キタマクラ

北枕
Brown-lined puffer
フグ目フグ亜目フグ科キタマクラ属

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南の温かい海域でよく見られるフグの一種です。

仏教では亡くなった方を寝かせる際に頭を北側へ向けて「北枕」にするという風習があります。
それが由来となり、人を殺めるほどの毒をもっているこのフグがキタマクラと名付けられました。

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とくに皮膚の毒が強力で、食べると中毒を起こす可能性があります。

釣り初心者がカワハギと間違えて持ち帰ることがあるそうですが、それは非常に危険。
もし皮を口にすれば最悪の場合、本当に北枕に寝かされることになってしまいます。

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体表はヌルヌルした毒性の粘液に覆われていて、キタマクラを触った後に目や口に触れるのもNGです。

またバケツに他の魚と一緒に入れて活かしておくと、毒の粘液が水に溶け出してバケツの中が全滅してしまうことも。
取り扱いには十分ご注意ください。

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キタマクラのオスは、腹部が青紫色に染まっていたり、腹の皮が線状に盛り上がっていたりすることがあります。

これは繁殖期に見られる特徴で、夏季にはこのように変色したキタマクラが釣れることがあります。

釣り方

キタマクラを狙って釣る方は少ないと思いますが、もし狙うなら小さめの針を使いましょう。

カワハギのようなおちょぼ口なので、カワハギ鈎を流用するのもよいでしょう。