No.35 タチウオ

お魚図鑑

太刀魚
Cutlassfish
スズキ目 サバ亜目 タチウオ科 タチウオ属

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尾びれと腹びれが無く、メタリックシルバーに輝く細長い魚体が特徴。

鋭い歯と強い顎をもっており、小魚やイカなどを襲って食べる肉食魚です。

昼間は沖の深場にいることが多いですが、夜になるとエサを求めて岸辺近くまで群れで近寄ってきます。

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体の表面にはウロコが無く、代わりに銀色の粉状のもので覆われています。

この銀粉は「グアニン」という物質です。
釣ったタチウオを地面に置くと、こすれた部分が銀メッキが剥がれたような姿になってしまいます。

タチウオの表皮からは常に新しいグアニン層が生成され、これが体表を覆うことで体を保護しています。

タチウオから採取されたグアニンの銀箔は、かつては模造真珠やアイシャドウの原料として使われていました。

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タチウオ釣りをしていると、たまに尻尾が無くなった個体が釣れることがあります。
これは共喰いによることが多いようです。

タチウオは獰猛な性格で、エサが無いときは仲間のタチウオを襲って食べてしまうことがあります。

この習性を利用して、釣ったタチウオの尻尾を切り取ってエサにし、さらに次のタチウオを狙うという釣り方もあります。

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タチウオは海中では垂直になって立ち泳ぎをすることが知られています。

タチウオは泳ぎがあまり上手ではなく、逃げる小魚に泳いで追いつくことができません。
そのため立ち泳ぎしてじっと待ち構えて、頭上をエサが通ったらいきなり襲い掛かるという待ち伏せ型の狩りを行います。

こういった生態から、タチウオという名前が「立ち魚」に由来するという俗説があります。

釣り方

キビナゴやサンマの切り身を使ったエサ釣りがポピュラーです。

タチウオは生きたエサでなくとも貪欲に食い付いてくるので、エサの用意が比較的楽な部類です。

釣行録

2023.9 マリーナシティ大波止

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