天竺鶏魚
Blue-sea chub
スズキ目 スズキ亜目 イスズミ科 イスズミ属
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南日本の暖かい海に分布。
和名にはイサキと付いていますが、イサキではなくイスズミの仲間です。
イスズミと同じく磯や岩礁帯に棲息しており、夏は小動物、冬は藻類を好んで食べるという習性も共通しています。
またメジナ釣りの外道として扱われるところも同じです。
若魚には体中に白い斑点模様が見られ、興奮するとこの模様がさらに鮮明に浮かび上がります。
上の写真のテンジクイサキは釣り上げられた直後のためか、多くの斑点が確認できます。
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外見がイスズミと似通っていますが、テンジクイサキは背びれの後方と臀びれが幅広く三角形に尖っていることで区別できます。
イスズミ科の魚は見た目が酷似していて見分けが難しいのですが、テンジクイサキはこのヒレの特徴から比較的見分けやすい種です。
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「テンジク=天竺」とは古語でインドを指す言葉です。
また幻想郷や空想世界を表すこともあります。
このテンジクイサキは、そういった遠い地域からきたイサキの仲間と考えられていたということでしょうか。
釣り方
磯でメジナを釣っていると、外道として顔を見せることが多いお魚です。
テンジクイサキをメインターゲットとする釣り師はあまり居ないのではないでしょうか。
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