念仏鯛
Half-lined cardinalfish
スズキ目 スズキ亜目 テンジクダイ科 スジイシモチ属
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本州中部以南でよく見かける、堤防釣りの定番下道のひとつ。
日が落ちると活発に活動しはじめる夜行性の魚であり、夜釣りをするとよく遭遇します。
体が赤みを帯びていて小柄なので、釣り人からは「キンギョ」という俗称で呼ばれることもあります。
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夜間にアジを狙ってジギングやサビキ釣りをしたり、クロダイを狙ってフカセ釣りをすると、代わりにこの魚が沢山掛かってガッカリさせられることも。
小さい体に対して口が結構大きいので、大きな針にも食い付いてくるのが厄介です。
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テンジクダイ科の仲間には、形はほとんど同じで体の模様が少し違うというものが何種類も居ます。
このネンブツダイには目を通る縦縞模様が途中で切れるという特徴があり、英名の「Half-lined」はこの特徴を示したものです。
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ネンブツダイという名前の由来には諸説あるようですが、有力なのは『繁殖期のネンブツダイは求愛のために「ブツブツ」という水音を出すことがあり、それが念仏のように聞こえるから。』というもの。
もし夜の海で念仏なんか聞こえたらちょっとした心霊現象かと思ってしまいそうですが、その正体はネンブツダイ達のラブコールかもしれません。
釣り方
ネンブツダイは堤防際に群れていることが多いので、狙いは足元でOK。
アジやサバを釣りたいのにネンブツダイしか掛からない…という時は、沖のほうを狙える飛ばしサビキを使うと良いかもしれません。
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